2015.09.30
今回はマイクロバスの色替え全塗装です。
白、ブルーのツートンカラーの車体をグレーのメタリックカラーに変身。
通常の板金塗装をこなしながら、この車両は10日前後の工期で完成いたしました。
Before
アフター
まずはバンパー、ヘッドランプ、ドアー…すべての部品を外す作業からはじめます。
バンパー等を外す作業は写真に写っているベトナム実習生が受け持ちます。
まだ入社して半年の新人ですが丁寧に正確にこなしてくれます。
次は自動ドアーです。少し難しいので入社1年半の先輩実習生が登場します。
いつも思うことですが実習生は学習能力が非常に高く、みるみる上達します。
ミラー、ドアーの付属品、アウターハンドル、ガラス…順番に外します。
乗用車のドアーは一人で外しますが、さすがにこのクラスは重いので共同作業です。
ドアーの付属品、接着のバイザーも全て外します。
後部も同様に外します。
板金の前に車内にゴミ、ホコリが入らないようにビニールで覆います。(=マスキング)
小さな凹み、飛び石によるキズ、塗膜の傷みなどの修理をします。
キズ、凹みの修理後はサーフェーサー塗装、シーラーの割れ等には再度シーラー塗布
ツートーンの車両は塗装後に元のラインが浮き出る事があるので要注意です。
外したドアーも同じように下処理を行います。
小さな歪み、キズを取りながら全体を研ぎこみます。
高いところはリフトやハシゴ、脚立、フォークリフトを用いて作業します。
マスキングをして塗装ブースに入ります。
いよいよ塗装作業です。
塗装面積が広いので屋根、側面、後部と幾度かに分けて塗装します。
最初に屋根を塗ります。
リフトダウンができるブースですが、ホイールベースが長いので充分に下まで下がらず
塗装が重労働になります。
メタリックの場合は面の広い屋根の仕上げが一番大変な正念場です。
屋根が終わるとペインターは正直なところ、ホッとします。
後は各部をひたすら塗り続けるのみです。
クリヤーを塗って完成が近づく、この頃は作業をしている腕が痛くなってきます。
結構、塗料の入っているカップの重みが効くものです。
まだ終わりではありません!
本体から外したパーツもあります!
当社の全塗装に対するこだわりとしては、原則ドアーは付属部品を外して内側も塗ります。
各部品を元通りに組み付け→磨き作業→完成検査の順で完了です。
磨きも面積が広いので大変な作業です。
色替え全塗装なので最初とまったく違った印象ですね!
気分も新たに…GOGO!!
有難うございました。