2016.04.08
今回はアクアの事故修理と全塗装です。
息子さんが大学に通うために使っていた車、大学卒業をされたため不要になりました。
それなら家族が使おうと、、、しかしあちこちにヘコミやキズがあるので綺麗にして使いたい
とのことでご依頼を頂きました。
分解をしながら板金箇所をチェックします。
今回はリヤーパネルの修理とリヤーゲート交換の作業があります。
その他に左サイドシルにヘコミがあります。
リヤーパネルは修正機で引き出すほど壊れていました。
電極を溶着して引き出します。
穴をあけないように少しずつ引き出します。
板金パテ、ポリパテで仕上げてサーフェーサー処理をします。
ボンネット、バンパーはキズや飛び石痕が多いので、研ぎ落として下地処理をします。
リヤーパネルを引き出して修正を行います。
ボディ全体の研ぎこみです。
600番のペーパーで全体を研ぎます。
過去の塗装の不良個所も綺麗にして、最後は水研ぎです。
手間はかかりますが水で研ぐことでより細やかな肌になります。
透明度の高い色の塗装は下の色にムラがあると仕上りにもムラができます。
一度、白などの仕上がりの色に近い色で下吹きをして、下の状態を揃えます。
新品部品は写真のように黒の塗装で供給されるので黒→赤の場合は、黒→白orピンク→赤の順序で
塗装を行っていきます。黒→赤にした場合は黒っぽくなってしまいます。
黒から白に下吹きをしています。
板金をしてサーフェーサーを塗付したところもムラになりやすいので、同じように白に下吹きします。
白から赤に仕上げていきます。
完成しました。組み付け作業に移ります。
交換したドアーに旧ドアーから外した部品を組み付けていきます。
ドアーには右の写真にある部品が組み込まれています。
同じようにバックドアーも旧パネルから部品を取って、新パネルへ移植します。
更に、リアガラスの移植作業も加わります。
我々車業界には「ガラス屋さん」という職種が存在し、本ケースのようなガラス脱着などは
ガラス屋さんに作業をお願い(外注)することが多いです。
弊社ではよりサービスを安価にご提供するために、また技術の追求を行い、ガラスの脱着も
社内でおこないます。
古い溶着剤等を掃除して小部品をつけて、接着剤をつけます。
この時に慎重にやらないと後で水漏れを起こしてしまいます。
あとはどんどん組み付けていくだけです。
バンパーも旧バンパーから小部品を移植します。
組み付けはほぼ完了です。
磨き作業に入ります。
小さなゴミ、ブツを削ってペーパーをかけて磨きます。
磨きこむ時のバフ、コンパウンドと艶を出すときに使用するバフ、コンパウンドは種類が違います。
タオル地のような生地のバフから使用して始めます。
仕上げはスポンジ記事のバフで行います。
完成です！！綺麗に仕上がりました。
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